場所: 東京:永田町
開催日 2018/02/10

『地域医療振興協会
地方支部長・都道府県支部長・施設責任者合同会議』レポート

2018年2月10日(土)海運ビル3階にて、地域医療振興協会 地方支部長・都道府県支部長・施設責任者合同会議が開催されました。

地方支部長・都道府県支部長・施設責任者合同会議とは

地域医療振興協会では、全国の地方支部長、都道府県支部長、施設責任者が定期的に集まり、
各都道府県における地域医療の情報を共有し、課題に対しては知恵を出し合って対策を協議する場を設けています。
今回の合同会議の大きなテーマとなったのは「専門医制度と地域医療」です。来年度より開始予定の新専門医制度について、それぞれの地域で今後どのように対応していくべきか意見を交換し合うため、現状報告やグループワークの機会が設けられました。

今回の司会進行を務められたのは、地域医療振興協会 常務理事の折茂賢一郎先生です。

地方支部長・都道府県支部長・施設責任者合同会議とは

吉新理事長挨拶

はじめに地域医療振興協会 理事長の吉新通康先生よりご挨拶がありました。

吉新理事長挨拶

吉新先生は、医師の仕事は公的機関を定年退官する65歳以降も続き、自治医科大学の1期生がまさにその時期にさしかかっている、地域医療振興協会ではそういったみなさんと力を結集し、地域医療を守っていきたいと語りました。また、各都道府県の活性化によって、地域医療振興協会全体によい影響がもたらされることに期待したいと述べました。
地域医療振興協会の現状報告としては、協会施設のリニューアルやヘリコプターでの巡回診療、代診の派遣などの取り組みを紹介されました。

会員サービス紹介

OHSU地域医療視察研修報告

会員サービスの紹介では、まず練馬光が丘病院外科の吉田卓義(よしだ たかよし)先生が、OHSU(オレゴン健康科学大学)で行われた地域医療視察研修の報告をされました。

OHSU地域医療視察研修報告

2017年の9月に行われた地域医療視察研修では、日本の地域医療に新しい知見をもたらすことを目標に、米国の地域医療の現場を体験できるようなプログラムが設定されました。研修後のアンケート結果によると、参加者のみなさんの満足度は非常に高く、吉田先生は、地域医療へのモチベーションを高めるよい機会になったのではないかと語りました。

OHSU地域医療視察研修報告

生涯教育e-Learning紹介

続いて自治医科大学 生涯教育センター長の富永眞一先生より、会員向けにスタートした生涯教育e-Learningシステムの紹介が行われました。

OHSU地域医療視察研修報告

e-Learningシステムは、地域で活躍する医師の生涯学習をサポートする動画配信サービスです。インターネットを使って、最新の研究や治療について学ぶことが可能で、今後も定期的にコンテンツが更新されるということです。

OHSU地域医療視察研修報告

特設サイト紹介

メディカルノート社からは、地域医療振興協会の特設サイトの紹介がありました。2017年11月に開設された特設サイトでは、地域医療振興協会の軌跡や地域で活躍される先生方の様子を知ることができます。

グループワーク

「新しい専門医制度の中で地域医療をどう守るか」

続いてグループワークでは、「新しい専門医制度の中で地域医療をどう守るか」というテーマで行われました。
まず、東京ベイ・浦安市川医療センター 副管理者の木下順二先生より現行の専門医制度と、来年度開始予定の新専門医制度についてご説明がありました。木下先生は地域ごとの現状を具体的なデータをもとに紹介され、地域医療を守るためには、医療資源が限られているなかで総合的な力をもつ医師を育てる必要があるとお話しされました。

「新しい専門医制度の中で地域医療をどう守るか」

木下先生のお話の後は、グループに分かれてディスカッションが行われました。

「新しい専門医制度の中で地域医療をどう守るか」

意見発表

各グループでのディスカッションが終わると、それぞれが意見をスライドにまとめ、発表を行いました。

意見発表

意見発表では、専門医制度と地域医療について、都道府県ごとの課題が浮き彫りになりました。また、新専門医制度の開始にあたっては、行政の協力のもと地域医療を支援するための仕組みづくり、へき地でも学べる環境、自治医科大学の義務年限が終了した先生や定年に達した先生もキャリアチェンジして参入しやすい制度を整える必要があるのではないか、などの意見が挙がりました。

閉会挨拶

総括

閉会にあたり、地域医療振興協会 理事 細田瑳一先生よりお話がありました。
細田先生は、本日のように地域の第一線で活躍する医師が、その地域の情報を持ち寄って議論を行うことに大きな意義があるとお話しされました。また、地域の要請に対応できる医師を養成していくことは重要であり、そのためにはその地域の目標を設定できる人物・部署=知事レベルと共に協議していく必要があると語りました。

総括

閉会の言葉

最後に地域医療振興協会副理事の山田隆司先生が閉会の挨拶を行いました。
山田先生は、これから日本でさらに重要となる総合診療医や総合診療のあり方について、総合診療医に関する検討会や専門医機構でも成熟した議論がなされていないという問題点を挙げられました。
一方で、地域医療に従事している自治医科大学の卒業生がこの問題に関する英知をもっており、今回の議論の結果を提言することは重要であるとお話しされました。

閉会の言葉

今回の合同会議では、全国各地から多くの先生が参加され、地域医療発展のための有意義な議論がなされました。
地域医療振興協会では、「すべての地域のすべての方々が安心して受けられる医療」を目指して、今後も全国の先生方が、積極的に情報共有や意見交換を行える機会を設けていきます。

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