- 3年間で300例執刀
- 多彩なカテゴリーとローテーション
- ワークライフバランスの推進
〒279-0001 千葉県浦安市当代島3-4-32
【電話】 047-351-3101(代表)【FAX】 047-352-6237(代表)
【年間手術件数】 約740件(消化器/呼吸器/内分泌/ヘルニア/その他)
コースの特徴基幹型施設としてリードする外科医を目指す
3年間で300例執刀
JADECOM東京ベイ・浦安市川医療センター外科専門医研修プログラムは2012年4月にその前身の外科後期研修プログラムがはじまりました。当時国内に統一規格としての外科後期研修プログラムが無い中、ACGME(米国卒後臨床研修認定評議会)に準拠した本邦唯一の外科専門研修プログラムとして、12名の外科後期研修医と指導医ではじまりました。東京ベイ・浦安市川医療センターを基幹病院として、地域医療振興協会グループ内の病院ローテーションを含む5年間の研修期間で米国外科レジデンシーと同等の研修をこなし、癌だけでなく外傷や急性期外科を含む一般外科全般を扱える”一人前の”外科医師を育てることを目標としていました。
2012年から2017年までの6年間で14名の研修修了者を輩出し、現在も多数の専攻医とともに活動しています。当プログラムの活動は、2016年1月の米国外科学会のニュースレターでも紹介されています。
このたび専門医制度が変わり、2017年度から日本専門医機構が主体となることにリンクして当プログラムをリニューアルすることになりました。主な変更点としては、新専門医制度の基幹型施設として3年間のプログラム終了後に外科専門医を習得できるようにし、その後専門医研修の二階建て部分としての消化器外科専門医フェローシッププログラム、もしくはGeneral & Acute Care Surgeryフェローシッププログラムを計画中です。
各レジデントは毎年100-120例の執刀をこなしており、平均すると3年間で350例を経験しています。多くの手術を執刀して経験してゆくことが本プログラムの中心的なトレーニングとなります。
多彩なカテゴリーとローテーション
当プログラムでは、臓器に拘らず広く多分野に渡る疾患に対応できる一般外科医の養成を目指しています。このため、消化器に特化せず様々な分野の手術に取り組んでいます。
また、当院では年間8000台を超える救急車の受け入れを行っており、急性期疾患や外傷の手術も豊富です。急性期外科としては一般的な急性腹症のほか、重症軟部組織感染症やデブリードマン、重症熱傷、開腹後の植皮等も施行しています。
悪性疾患に対する手術も広く行っており、胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、GIST、脂肪肉腫など多種多様な疾患に対する手術実績があります。
東京ベイ外科での研修を基盤としながら、ローテーション科として、集中治療科、心臓血管外科があります。希望に応じて、整形外科、救急科などでの研修も可能です。
また、当院は地域医療振興協会の所属病院であり、短期的な関連病院への出向もあり、複数の施設での経験を経て、多種多様な症例への対応を学ぶことが出来ます。
ワークライフバランスの推進
日々の業務としては、日中業務が終了すれば当直に申し送りをして、帰宅後に呼び出されることがないようなシステムを構築しています。業務内容には変動がありますが、おおむね夕方に一日の業務を終了して、その後はプライベートな時間や勉強に費やすことができるようにしています。当直の翌日は特段の事情がないかぎり午前で業務を終了する規定となっています。週末は土日のいずれかは出勤せずに休めるようにして、週に1日は病院にこなくていい日を設けています。バケーションとしての年次休暇は10日あり、週末の2日を加えて1週間ずつの休みを年に2回とることを推奨しています。個人のライフスタイルや家庭を大事にしつつ研修を積んでゆけるようにプログラムとしてもサポートしてゆきます。
マイルストーン
各年次で学ぶ目標としての術式を想定していて、年次と技量に応じた手術を担当するようにしています。ここまでしかできないという規則ではないですがステップアップしてゆくための指標となります。
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1年次
- 手術に必要な基本技術(結紮縫合など)を適切に施行できる
- 鏡視下手術の基本を学ぶ
- 外科的疾患の初期対応ができる
- ICU管理がチームの一員として行える
- 低難度鏡視下手術(虫垂切除術・胆嚢摘出術・自然気胸に対する肺部分切除術など)
- 低難度の胃腸吻合術、急性腹症の手術、体表の手術(胃空腸吻合術、消化管穿孔の手術、乳房切除術など)
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2年次
- 鏡視下手術に必要な基本技術を適切に施行できる
- ICUケアにリーダーとして機能できる
- 緩和ケアをプランできる
- 外傷初期対応ができる
- 中等後難易度の鏡視下手術(急性胆嚢炎に対する胆嚢摘出術、ソケイヘルニア修復術など)
- 中等度難易度の腹部胸部手術(幽門測胃切除術、結腸切除術など)
- 抹消血管の手術
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3年次
- 外傷や急性腹症の急性期治療にリーダーとして機能できる
- 手術が必要な癌疾患の治療プランを立てることができる
- 比較的難易度が高い鏡視下手術(結腸切除術、幽門側胃切除術 など)
- 高難度の胸部腹部手術(胃全摘術、膵頭十二指腸切除術、肝切除術、肺葉切除術など)